Cineming's Blog

R6Sのe-Sportsに関する記事を書きます。書いた記事も定期的に情報を更新し、より見やすくなるよう工夫していきます。

チーム紹介: Team Empire

f:id:Cineming:20190626185046p:image

今回はTeam Empireの歴史紹介です。Empireは皆さんご存知の通りSeason9からPLに昇格したチームであまり歴史がありません。今のロスターを振り返るとY2S4 Six Invitational 2018頃から紹介することになりますが、それだと内容が薄いので今回はいつもと少しやり方を変え、" 現在のチームメンバー5人の各々の歴史に焦点を置きつつチームの歴史紹介をする "とします。最近更新してなかったのでこの記事から読む人も多いだろうし、この書き方の説明の仕方が難しいのでここまで読んで何言ってるのか分からんって人もいると思いますが、分からないままで大丈夫です。取り敢えず読んでください。

1. チームの歴史

" ロシアのサイボーグ軍団 "

⑴ メジャー大会への挑戦

Year1のPL以下の情報は少なく探そうとするならば、ツイッターの情報の山から見つけるしかありません。なので僕が見つけられた時点から紹介することとします。もしかしたらYear1の頃既に小規模の大会に出てたかも〜ってことです。

Y1S4

当時はまだロシアのチーム数自体が少なくPLにロシアのチームはありませんでした。しかしY1S4に行われた第一回Six Invitational EU予選にkarzheka率いるEDVA.eSports、Shockwave率いるRussianSQDという2つのロシアチームが出場しました。

・EDVA.eSports

karzheka、RayzerGM、Boshi、tmp0ne

・RussianSQD

Shockwave、PWN3F、KaMa

これら2つのチームには主に上記の選手が所属していました。この5人はこの後も出てきますが、この後紹介するタイミングがないので先に言っておくとShockwaveとKaMaは現在forZeでチームメイトです。

ちなみにこの大会には他にもMilleniumの前身、Chaosの前身、Playing Ducks、PENTA(現G2)とYear1で猛威を振るっていた強豪たちが出ていました。今でも活躍している選手ばかりです。

 

この6inv予選はCup制であり各日(3度行われるCup)で優勝したチームが決勝トーナメントに進み、そこで勝ったチームが6inv本戦に出場出来るというものでした。しかし2チームともCupでベスト8へ進むも上記強豪に敗れ決勝トーナメント進出ならず。初のメジャー大会への挑戦は厳しい結果となりました。

 

⑵ 初のプロリーグ昇格

Y2S1

Year2に入ってEDVAとRussianQDは合体し新チーム E2 eSportsを結成します。

Pro League Season4 EU Qualifier Roster:

🇪🇪 karzheka (Player)

🇷🇺 RayzerGM (Player)

🇷🇺 Shockwave (Player)

🇷🇺 KaMa (Player)

🇪🇪 FlippySB (Player)

 

FlippySBは現在25歳で今も競技シーンでプレーしており、Russian Major Leagueに出場している選手です。

新たなロシアチーム E2はPL Season4の出場を目指してEU予選に出場します。Year1はCLがなかったので、毎シーズン最初に予選を行い上位チームが前シーズンPL下位チームと昇降戦を行っていた。(毎週決まった時間に試合を行えるような給与体制がしっかりしたチームが少なく、CLをやれる環境ではなかったと言える。Y2S1 → Y2S2でCL制度開始)

さて、E2はまずOpen Qualifier(誰でも出れる予選)に出場しベスト8でDay2に駒を進めると、OPEN予選決勝トーナメントで優勝しFinal Qualifierに進出。初戦でQuantic・Gomfiのチームに負けるもLosers'を勝ち上がり3位フィニッシュ。こうして初めてのPLの出場権を獲得したのです。

(ロシアチーム初のPL出場を果たし喜ぶkarzheka。当時はまだいいねが一桁ですね。)

(E2時代のRayzerGMの配信切り取り。今じゃロシアマフィアなんて言われてます)

 

PL昇格を果たしたE2は初戦Vitalityと対決。当時のVitalityは現PENTAの全身チームでありE2はストレート負け。このタイミングでロスターはE2から脱退しCarbon Sixというチーム名で活動して行きます。そして直ぐにMostWantedというプロチームに加入します。Y2S1当時MWはNAにも1つPLチームを持っていましたが何故か2チーム運営が可能となりました。(当時はこの辺り厳しくなかったのかもしれません) また、MWは公式アカウントを削除した為

MWへ移籍しチームはロスター変更。RayzerGMを元チームメイトBoshiに代えます。

Pro League Season4 EU Roster:

🇪🇪 karzheka (Player)

🇷🇺 Shockwave (Player)

🇷🇺 KaMa (Player)

🇪🇪 FlippySB (Player)

🇷🇺 Boshi (Player)

🇷🇺 RayzerGM (Substitute)

 

この後すぐにRayzerGMはMWに加入したものの何もせず脱退。

移籍、ロスター変更もPlaying Ducksに敗れベスト8で敗退。CLに降格となります。

 

⑶ ROOM FACTORY始動

Y2S2

CLに降格したMostWantedからShockwaveが脱退し残ったロスターもチームから離れます。そしてチーム名をNoNamesとし新たにtmp0neを向かい入れます。

NoNames Roster:

🇪🇪 karzheka (Player)

🇷🇺 KaMa (Player)

🇪🇪 FlippySB (Player)

🇷🇺 Boshi (Player)

🇷🇺 tmp0ne (Player)

 

ほぼY1S4のkarzhekaのチームのメンバーですね。このメンバーでY2S2のCLを戦います。

また、NoNamesの他にもう1つShockwaveの新たなロシアチームがCL本戦に進出しました。ShockwaveらはNew eXistence eSportsというチーム名でCL OPEN予選から出場。

New eXistence eSports Roster:

🇷🇺 Shockwave (Player)

🇷🇺 ShepparD (Player)

🇷🇺 PWN3F (Player)

🇷🇺 MarviN (Player)

🇷🇺 STARBOY (Player)

 

Y1S4のShockwaveの元チームメイトPWN3FとShepparDの3人を中心としたチーム。やっとShepparD登場です。

2017年5月、New eXistence eSportsが小規模なロシア大会で優勝した時の写真。この大会にはOur NamesというチームでJoyStiCKも出ていました。恐らくJoyStiCKにとって最初のオフライン大会だったと思います。

CL OPEN予選を勝ち上がったShockwaveらはCLの昇降戦に進出。そこで見事に勝ち上がりCL本戦出場を決めました。そしてROOMFACTORYというプロチームに加入します。(以下ROOMFACTORY = Rfy)

f:id:Cineming:20190626163335p:image

 

二つのチームを同時進行で紹介する形で、いつもより複雑になっていると思うので一旦整理。

✔️Y1S4 Six Invitational 2017 EU予選

・EDVA.eSports (karzhekaのチーム)

・RussianSQD (Shockwaveのチーム)

 

✔️Y2S1 Pro League Season4

Most Wanted RU

(上記karzheka、Shockwaveのチームが合体)

 

✔️Y2S2 Challenger League Season5

・NoNames (ex- MW RU)

・ROOM FACTORY (Shockwaveの新チーム)

 

そしてCL Season5前にRfyにREDGROOVEが加入。REDGROOVEは現在Chaos所属。また、CL半ばにMarviNが脱退し代わりにMagicが加入。

Challenger League Season5 EU Roster:

🇷🇺 Shockwave (Player)

🇷🇺 ShepparD (Player)

🇷🇺 PWN3F (Player)

🇷🇺 STARBOY (Player)

🇸🇪 REDGROOVE (Player)

🇵🇱 Magic (Substitute)

🇷🇺 YaGo (Manager)

 

NoNamesとRfyは同じグループに分けられ直接対決はRfyの勝利。NoNamesは敗退、RfyはCLプレイオフへ進出します。

(グループリーグ初戦、Rfy vs Unnamed)

CLプレイオフの最初の相手はbeGenius、Shaiikoのチームです。RfyはBO3をストレートで敗れ惜しくもPL出場ならず。この時からShaiikoはマクロを使っていた可能性が高いですし、Rfyもマクロ事件の被害者かもしれません。

(ROOM  FACTORY vs beGenius)

 

⑷ 初のCL優勝

Y2S3

前シーズンCL 4位となったRfyはY2S3もCLへの出場権を獲得。また、最下位だったNoNamesのkarzhekaはドイツのCLチームPlanetkey Dynamicsへ移籍します。このチームはHungryを中心としたチーム。つまりkarzhekaとHungryは元チームメイトなのです。

 

Rfyの話に戻します。CL Season5後、一時ロスターから外れていたShepparDが復帰し、STARBOYがチームを脱退します。

Challenger League Season6 Roster:

🇷🇺 Shockwave (Player)

🇷🇺 ShepparD (Player)

🇷🇺 PWN3F (Player)

🇸🇪 REDGROOVE (Player)

🇵🇱 Magic (Player)

🇷🇺 YaGo (Manager)

 

そして始まったCL Season6。この大会にはHungry・karzhekaチーム、Vitality、現Syの前身チーム、Gomfiのチームなどが出場。RfyはグループBに分けられkarzhekaのチームと対戦!元チームメイトと当たることが多いですね笑 そこで勝利しグループ2位でCLプレイオフ進出を決めます。プレイオフではVitality (現PENTA)、dizLown (現Sy)を破り優勝!実は初のCL優勝はY2S3だったのです。

 

そしてPL昇格を決めるための昇降戦に臨みます。このシーズンはShaiikoのせいでbeGeniusが棄権扱いとなったためPL7位 vs CL2位、CL1位 vs CL3位という謎の昇降戦となりました。昇降戦なのにCLチーム同士が戦うって如何なものかと思いますね...。さてRfyは再びVitalityと戦うことになります。しかしリベンジされPL昇格まであと一歩で敗退。CLプレイオフで勝った相手と昇降戦やって負けたからPL上がらないって今考えれば本当に変です。ある意味beGeniusのせいで再びPLに上がらなかったとも言えますね。

 

⑸ CLチーム初のメジャー大会に出場!

Y2S4

CL Season6が終わりMagicが他チームへ移籍します。そこで代わりに加入したのがJoyStiCKでした。JoyStiCKは大会などの経験が殆どなく無名でしたが非常に若い選手でした。

またコーチにP1nkman、サブにSlinkが加入。

Six Invitational 2018 EU Qualifier Roster:

🇷🇺 Shockwave (Player)

🇷🇺 ShepparD (Player)

🇷🇺 PWN3F (Player)

🇸🇪 REDGROOVE (Player)

🇷🇺 JoyStiCK (Player)

🇹🇷 P1nkman (Coach)

🇺🇦 Slink (Substitute)

🇷🇺 YaGo (Manager)

 

JoyStiCKやコーチを迎え入れ新体制となったRfyはSix Invitational 2018 EU予選に出場。まずは全チームが参加するOPEN Ladder予選に臨みます。この予選は誰でも参加でき全チームのうち上位16チームが次に進めるというもの。RfyはMillenium、Vitality、IDKといったPLチームを抑えて4位でフィニッシュ。EU予選 決勝トーナメントに進出します。ちなみにkarzhekaはこの時、STARBOYと共にInvicta Gamingというポーランドチームで出場し12位でした。

(決勝トーナメント進出チーム)

 

 

EU予選からは2チームが6inv本戦に出れた、またRfyは4位通過だったことから決勝トーナメントは比較的格下の相手とぶつかります。RequiemというFalkoのチーム、sO-Onというスペインチーム、Magicが移籍したPatokalipsaを倒し優勝。CLチーム初のメジャー大会出場を決めました。ちなみにもう一方のトーナメントはMillenium、Sy(現Vitality)、IDK、1UP(現ORGLESS)ら強豪揃いだったためRfyは本当にラッキーでした。

(自分以外にもう1人スウェーデン人がSix Invitationalに出場することが決まり喜ぶFabian)

 

6inv出場を決めたあと、シージを辞めることを理由にコーチのP1nkmanが早くも脱退。

Six Invitational 2018 Roster:

🇷🇺 Shockwave (Player)

🇷🇺 ShepparD (Player)

🇷🇺 PWN3F (Player)

🇸🇪 REDGROOVE (Player)

🇷🇺 JoyStiCK (Player)

🇺🇦 Slink (Substitute)

🇷🇺 YaGo (Manager)

 

チームはRussian Championship 2018予選に出場。優勝を決め万全の状態で大会を迎えます。そして6invのグループが発表され、RfyはLiquid、Rogue、Mindfreakと同じグループBとなりました。

初戦の相手はLiquid。格上の相手に第1MAP領事館で善戦しますがNeskに1v4 エースクラッチをされるなどでストレート負け。そして次にMindfreakと対戦しますが、第1MAPを6-5で取るもその後0-5、0-5で呆気なく敗北。初のメジャー大会では1勝も出来ず敗退となりました。

Six Invitational 2018の総合スタッツ表。JoyStiCKはこの大会がPL/CL/Major通してデビュー戦となりましたが、Rating全体最下位でした。ちなみに僕がJoyStiCKたちを知ったのはこの大会です。なのでこれより前の歴史は調べて知ったことをあたかも自分の知識みたいに書きました。

(大会前のShepparD、JoyStiCK、Shockwave)

 

⑹ チーム一新

Y3S1

Six Invitationalが終わって直ぐにREDGROOVEが、Chaosの前身であるスウェーデンチーム "The Swedes" に移籍します。

 

Russian Championship 2018決勝トーナメントはfojiGをStand-inに入れて出場し優勝。この大会は優勝するとEuro Cupというヨーロッパ各国の最強が集まる大会に出場できます。Euro Cupは後で出てくるので頭の片隅に置いといて下さい。

しかしその後すぐPWN3F、Slinkがチームを離れ、残ったShepparD、JoyStiCK、Shockwaveの3人もforZeへ移籍します。そしてfojiGがそのまま入り元チームメイトのkarzhekaが戻ってきます。

forZe Roster:

🇷🇺 Shockwave (Player)

🇷🇺 ShepparD (Player)

🇷🇺 JoyStiCK (Player)

🇷🇺 fojiG (Player)

🇪🇪 karzheka (Player)

🇷🇺 YaGo (Manager)

 

キャプテンはShepparDだったみたいです。forZeに移籍した直後にBKから「forZeは3/5ルールから次CLシーズンに留まることが出来なくなった」と発表されました。PWN3Fが残っていれば残留出来ましたがこの発表の少し前に脱退していました。

 

残留出来ないことが関係してかは分かりませんが様々な理由によってforZeはチームの変更を発表。ShepparDらは新たなチーム探しを余儀なくされました。また、fojiGは脱退、長らくマネージャーを務めていたYaGoはforZeに残りました。

そして新チームの名前をEdenityとしCLには参加せず、Borodaというロシア人を入れてCCS Season3 EU予選に出場します。

CCS Season3 EU Qualifier Roster:

🇷🇺 Shockwave (Player)

🇷🇺 ShepparD (Player)

🇷🇺 JoyStiCK (Player)

🇪🇪 karzheka (Player)

🇷🇺 Boroda (Player)

 

決勝では古巣forZeと対戦。この時のforZeには元チームメイトRayzerGM、現ChaosのVitoline、nameaが所属していました。EdenityはforZeにストレート勝ちで予選を優勝しCCS本戦に進出。

 

そして本戦前にBorodaからnameaにロスター変更します。

CCS Season3 EU Roster:

🇷🇺 Shockwave (Player)

🇷🇺 ShepparD (Player)

🇷🇺 JoyStiCK (Player)

🇪🇪 karzheka (Player)

🇷🇺 namea (Player)

 

CCSはPLに次ぐ長期リーグであり、ESL大会とは違い年齢制限がないため、若い新たな芽と言える選手が多く出場する大会です。Season3には現LSEのAlphama、現NaViのKendrew、現ORGLESSのcry1n、そして現在Empireのdanも現NaVi CTZNと同じチームで出場していました。そんなPLへの登竜門とも言える次世代リーグでEdenityは無双します。

 

⑺ メジャー大会へ再挑戦!

Y3S2

Y3S2に入ってCCSに出場しながら、Six Major Paris EU予選にもEdenityは出場します。EdenityはPL/CLチームではなかったのでOPEN Ladder予選から出場。もうこの時にはOPEN予選に敵なしだったEdenityはダントツ1位通過。予選決勝トーナメント(Stage2)に進みます。初戦の相手はY3S1にCL落ちしたDeathroW。一応リーグ的には格上ではありますがまさかの初戦敗退。初っ端からルーザーズに回ります。しかしEdenityはここから巻き返します。CL予選チームに2連勝した後、ENCE、Chaos、Vitalityと強豪を連続で撃破。Major大会の予選は全試合BO3なのでBO1の偶々勝ったという訳ではありません。この時すでにPL上位に食い込めるレベルの実力があったのです。

 

そして決勝の相手はIDK、現Secretです。

Winners'側の優勝はORGLESSだったのでこの大会のトップ3は全部プロチームに属してないという面白い結果になりました笑

 

さて、第1MAPは国境。JoyStiCKが20キル超えと大活躍も接戦を落とします。

続く海岸線は取るもBO5を1-3で敗北。IDKはY3S2からPLに昇格し、いきなりEUプロリーグで首位を守っていたため当時最も注目されたチームでした。しかしEdenityは5-7、7-6、7-5、0-6と最終MAPは力尽きるも善戦。Six Invitationalでは結果を残せなかったJoyStiCKの大爆発もあってEdenityは一気に注目を集めたのです。

 

⑻ サイボーグ集結、EU大会を蹂躙

Six Major予選で敗れたEdenityはPL昇格を目指してCL予選に出場しますが、その前にロスター変更。nameaが脱退しScytherが加入します。

ScytherはそれまでforZeに居たくらいで競技シーンで目立った活躍はしていませんでしたが、PL昇格に向けた新メンバーに抜擢されました。

Challenger League Season8 EU Qualifier Roster:

🇷🇺 Shockwave (Player)

🇷🇺 ShepparD (Player)

🇷🇺 JoyStiCK (Player)

🇪🇪 karzheka (Player)

🇷🇺 Scyther (Player)

 

いずれPL、6invで蹂躙するメンバーかY3S2で遂に揃いました。EdenityはOPEN予選からの出場ですが1MAPも取られることなく通過。CL Season6ぶりのCL出場を果たします。

 

Y3S3

CLを前にEdenityはTeam Empireへ加入。遂にプロチームへの移籍が決まります。

これまで当然給料0だった訳ですが環境面も改善されベストな状態でCLに臨みます。また、平行して行なっていたCCSは棄権を除くと12勝1敗。唯一負けた相手とex- Methodとプレイオフ決勝で対決します。6-2、2-6、6-2、4-6、6-3と超接戦でBO5を制し優勝。JoyStiCKが大会MVPに輝きました。

そしてCLも連勝に次ぐ連勝。EnD Gamingに棄権した以外全勝し1位通過でプレイオフへ進みました。また、Russian Championship 2018で優勝したことにより出場資格のあったEuro CupがCLと平行して開催。Euro Cupではイタリア、オランダ、ロシア、スペイン、フランス、ドイツ、ポーランドの代表チームが戦うというヨーロッパ版W杯(?)みたいな大会でした。有名どこだと🇷🇺Empire以外には🇮🇹EnD Gaming、🇳🇱Trust Gaming、🇪🇸Giants Gaming、🇫🇷PENTAが出場。賞金も100万円超えとそこそこ規模の大きなオフライン大会でした。この大会でTeam Empireになってから初の敗北を味わいます。その相手は2回戦で当たったGiants Gamingでした。GiantsはスポンサーにVodafoneが付いていてTwitterを調べてみると分かりますがそこそこ大きなチーム。しかしシージ部門は毎回CL予選で負けていて有名ではありません。そんなGiantsに負けたEmpireはLosers'を勝ち上がりPENTAを倒すなどで決勝へ進出。決勝でGiantsにBO3をストレートで破りリベンジ達成。CCSに次いで2つ目の優勝トロフィーをゲットします。

 

⑼ PL昇格も世界中からハッカー疑惑

そしてEuro Cupが終わりEmpireにコーチが加入します。元チームメイトのRayzerGMです。

Challenger League Season8 Roster:

🇷🇺 Shockwave (Player)

🇷🇺 ShepparD (Player)

🇷🇺 JoyStiCK (Player)

🇪🇪 karzheka (Player)

🇷🇺 Scyther (Player)

🇷🇺 RayzerGM (Coach)

 

Empire始動後2ヶ月足らずで2つの大会で優勝。その勢いのままPL昇格をかけたCLプレイオフへ出場します。初戦の相手はEnD Gaming、もうEmpireにとって敵ではありません。6-1、6-0で圧勝。決勝 ENCE戦へ進みます。

 

この決勝戦Empireは2-1でENCEに勝ちY2S1ぶりのPL昇格を決めますが、JoyStiCKが余りにも強すぎたこと、Empireの選手の動きが怪しかったことからチーターを疑われるようになります。JoyStiCKがJoyStiCKしたラウンドを載せまくります。

(最後の突き下げクラッチは特に話題になりました)

ShepparDが遠距離腰撃ちで撃とうとしたり、Scytherが壁超えて敵を追っていたり確かに不自然な動きが目立ち、海外プロのみならず見ていた日本人の多くも疑っていました。

 

こうしてハッカー疑惑が晴れないままPL昇格を決めたEmpireですが、PL前にDreamHack Winterに出場します。EmpireはグループBに分けられMockit(現ORGLESS)、MnM(現NaVi)と対戦。当時貸与という形でMnMに所属していたDokiが大暴れも接戦の末勝利。続いてPLチームのMockitにもストレート勝ち。決勝トーナメントに進みます。初戦の相手はポーランドチームPACT。現NaViのSaves、Kendrew、元チームメイトのMagicが所属。そんな相手にEmpireはまた完勝。そして準決勝の相手はG2でした。これが王者G2との初対戦で最強 vs 最強の大注目マッチとなりました。しかし1-7、3-7と呆気なく敗北。この試合後のLSEコーチ Crapelleのコメントが面白かったです。

Crapelle:

G2 vs Empireを楽しみにしてる人が沢山いたけどなんだよ〜!こんな結果になるなんて予想できた?結局のところLANだから。

まだハッカー疑惑を拭えていなかったEmpireが爆発的に強かったのはオンラインの試合のみだったため、オフラインじゃこんなもんって嫌味かなと思います。(チートはオフライン大会じゃ基本的にバレるので使えない)

そしてこのツイートへの返信。

f:id:Cineming:20190629220239j:image

KS:

プロリーグでのG2 vs Empire👀

(PLはオフライン)

JoyStiCK:

オンライン + ロシア Ping + いくつかのチート^^

本当にチート使ってたらこんな自虐言わないですよね笑 それと3決でSSGに2-1で勝ちました。

(僕の英語理解力が乏しく間違ってる可能性有り)

 

ここまで Team Empire 2敗。

 

⑽ 立ち塞がるのはただ一つ、王者G2

Y3S4

Y3S4に入ってまずはRussian Major League Season1の決勝トーナメントに出場。予選はもちろん決勝トーナメントも全勝しました。3つ目の優勝トロフィー獲得です🏆

 

Season9はバグまみれでPLが延期しまくりで年が明けます。このタイミングでEmpireにマネージャー Jak2oOが加入。

Pro League Season9 EU Roster:

🇷🇺 Shockwave (Player)

🇷🇺 ShepparD (Player)

🇷🇺 JoyStiCK (Player)

🇪🇪 karzheka (Player)

🇷🇺 Scyther (Player)

🇷🇺 RayzerGM (Coach)

🇷🇺 Jak2oO (Manager)

 

PLとSix Invitational予選がほぼ平行する形で開始。飛ぶ鳥を落とす勢いのEmpireはシージ最高峰のEUプロリーグさえも蹂躙。前半戦を6勝1分で終えました。唯一の1敗はG2。

そして6inv予選は比較的あまり強い相手とぶつからず決勝まで進みLSEと対戦。7-5、7-5と接戦をもぎ取り優勝で本戦出場となります。

オフラインとはいえ安定して圧倒的な強さを見せつけ、ハッカーを疑っていたPLファンを黙らせました。

 

そして来たるSix Invitational 2019!2大会続けての出場となりました。大会4日前に趣味のスケボーを嗜むJoyStiCK。良い顔。

 

この辺りからは覚えてる人も多いと思うので簡単に書きます。

EmpireRogue、IMT、SSGが並ぶグループBに分けられました。EUプロリーグで圧倒的1位のEmpireは当然優勝候補。IMT、SSG相手に苦戦しますがその期待通りストレート勝ちで決勝トーナメントへ進みます。

決勝トーナメントの初戦はLiquid。この試合でLiquidはイェーガーBANという奇策を展開。投げ物を用いてポイント内を殲滅するという綺麗なEmpire対策を見せました。Empireは序盤は苦戦し大会通して初めてMAPを落としますが、その後対応して逆転勝利。準決勝 野良連合戦に進みます。

第1MAPはEmpireの得意な領事館。しかしWokkaさんの忍者ディフューズもあり先制されます。あまりのWokkaさんの怖さにサイボーグもチキって引きすぎました。

(Ramuさんの連続キル)

しかしEmpireはそう簡単に負けません。続く2MAPを取り再び逆転勝利となりました。

 

これまでのEmpireとは打って変わってこの大会の決勝トーナメントは非常に苦戦させられました。しかしそれでもLATAMとAPACの王者を倒し、PLに復帰したそのシーズンで6invというその年最大の大会の決勝に進みました。

 

決勝の相手はもちろんG2。これまでDHでは負け、PLでは引き分け。Empireが唯一勝ったことのない相手です。また、メジャー大会の決勝なのでBO5、そしてこの大会は延長ラウンドに入った場合2点差つくまで終わらないというルールでした。第1MAPは海岸線。両者攻防で3点ずつ取った後延長に突入し攻防1ラウンド交代に。お互い攻撃で取り合い続け10-10。迎えた21ラウンド目にKantoにリスキルされそのまま落とし22ラウンドで敗北。

 

この最長なMAPが終わり精神的にも身体的にも疲労が溜まった中、2MAP目は得意ではない国境。勢いのまま敗れ3MAP目もあっけなく敗北。結果は10-12、4-7、1-7と超熱戦で始まった決勝戦も蓋を開けてみればストレート負けでした。

 

(この大会中に行われた発表でAshからACOGを取り除くことが決まり悲しむJoyStiCK。)

 

(11) da dan dan da dan

Y4S1

激動のSix Invitationalが終わりPLが再開されます。Empireは前半戦圧倒的な成績で終えているのでかなり余裕がありましたが後半戦もそれは止まらず、開幕3連勝。10戦終えて9勝1分、もうこの時点でPL Finalsへの出場権をほぼゲットしていたと言えます。しかし11戦目、PENTAとオレゴンで対決。PENTAがオレゴン世界最強なのもありますが初黒星、無敗記録はストップ。そして次戦はG2と対決。これで4度目の対戦はでしたが再び引き分け。EmpireはこれまでG2に勝ったことはないのです。

 

2戦続けて白星を落としはしたもののPL Finalsの出場が決まったEmpireでしたが、このタイミングでShockwaveをdanにメンバー変更。danはほぼ大会での経験がない選手ですが非常に若い選手。ですがこれまで順調だったEmpireが果たしてロスター変更する必要があるのか疑問視されました。danが18歳になるのを待っていたので中途半端なタイミングで変更となりましたが、この変更は前々から決まっていたものらしく2戦勝てなかったからという理由ではないです。

(Empireの発表ってリンク載せるだけで地味ですね)

New Pro League Season9 Roster:

🇷🇺 ShepparD (Player)

🇷🇺 JoyStiCK (Player)

🇪🇪 karzheka (Player)

🇷🇺 Scyther (Player)

🇷🇺 dan (Player)

🇷🇺 RayzerGM (Coach)

🇷🇺 Jak2oO (Manager)

 

danを入れて最初の試合、LSE戦はクラブハウスでした。LSEが強い、またEmpireはもうFinals出場が決まってるというのもありますが攻撃を一度しか倒せないという結果に終わり敗北。これでEmpire移籍後5敗目となります。最終戦は勝ったものの弱体化との声は後を絶たず。そのままPL Finalsに臨みました。

 

初戦の相手はDarkZero。DZはNAチームですがEUチームに近い戦術のチーム。正攻法を武器にするEmpireとは違ったタイプです。多くの人がEmpireの勝ちを予想しましたが第1MAP銀行でいきなりMAPを落としかけますが延長戦突入。なんとか勝利を掴みました。

第2MAPも取り準決勝に進出。相手はAPAC1位 Fnatic。Fnaticは非常に素晴らしいパフォーマンスを見せました。海岸線では4-7と落としますがAPACの庭、国境では1回戦の野良連合のようなアグレッシブな動きでEmpireを翻弄。Empireは3-7で敗れます。しかし第3MAPクラブハウスでEmpireは7-0で完封。いやいやPLでLSEとやった時負けてたでしょ!と突っ込みを入れたくなるレベルで圧巻な攻めでした。

 

そして再び決勝の舞台へ。相手はNA王者EG。

今大会のEGはとにかく良かった。第1MAPはEmpireのピックマップでしたが、Empireは5-7で先制され、続く第2MAPも3-6まで追い込まれあと1ラウンド取られたら敗北となりました。

色んな都合で簡略化しますが、そのあとはなんやかんやあって逆転勝利。EmpireはPLに昇格したシーズンで世界一を取るという初の快挙を成し遂げました。

ちなみに決勝も第3MAPはまたクラブハウスで圧倒していました。この大会でEmpireとクラブハウスで戦ってはいけないと学ばされましたね。また、Season9 Finals大会MVPはdan。danは初の大きな大会でいきなり大活躍。あのロスター変更は正しいものだったと証明しました。また、試合中基本的に表情を変えないのが特徴的なEmpireでdanは唯一喜怒哀楽を見せる青年でした。

 

PL Season10、Russian Major League Season2でforZeに負けたなどありますが、取り敢えず今回はここまでとします。

 

2. 選手

🇷🇺 ShepparD

〈所属チーム〉

Y2S1: New eXistence eSports

Y2S2〜Y2S4: ROOM FACTORY

Y3S1: forZe / Edenity

Y3S2: Edenity

Y3S3〜: Team Empire

 

🇷🇺JoyStiCK

〈所属チーム〉

Y2S2: Our Names / Quantex

Y2S3: Quantex

Y2S4: ROOM FACTORY

Y3S1: forZe /Edenity

Y3S2: Edenity

Y3S3〜: Team Empire

 

🇪🇪 karzheka

〈所属チーム〉

Y1S4: E2 Esports

Y2S1: Carbon Six / Most Wanted eSports RU

Y2S2: NoNames

Y2S3: Planetkey Dynamics

Y2S4: Invicta Gaming

Y3S1: PENTA Academy / forZe / Edenity

Y3S2: Edenity

Y3S3〜: Team Empire

 

🇷🇺 Scyther

〈所属チーム〉

Y3S2: forZe / OXYGEN / Edenity

Y3S3〜: Team Empire

 

🇷🇺 dan

〈所属チーム〉

Y3S1〜Y3S2: Team BOOST

Y4S1: Team Empire

 

🇷🇺 RayzerGM

〈所属チーム〉

Y1S4: E2 Esports

Y2S1: Carbon Six / Most Wanted RU

Y2S2〜Y2S4: E2 Esports

Y3S1: forZe

Y3S2: 不明

Y3S3〜: Team Empire (Coach)

 

🇷🇺 Jak2oO

〈所属チーム〉

Y2S4〜: Team Empire (Manager)

 

3. 戦績

《ROOM FACTORY》

Y2S4

Six Invitational 2018 EU Qualifier Stage1 1位

Six Invitational 2018 EU Qualifier Stage2 1-2位

Six Invitational 2018 ベスト16

Russian Championship 2018 1位

《Edenity》

Y3S2

Challenger League Season8 EU Qualifier 1位

CCS Championship Series Season3 EU 1位

《Team Empire

Y3S3

ESL Euro Cup 2018 1位

Challenger League Season8 EU 1位

DreamHack Winter 2018 3位

Y3S4

Russian Major League Season1 1位

Six Invitational 2019 EU Qualifier 1位

Six Invitational 2019 2位

Y4S1

Pro League Season9 EU 1位

Pro League Season9 Finals 1位

Y4S2

Russian Major League Season2 1位

 

4. 最後に

最後まで読んで頂きありがとうございました。前回からかなり時間が経ってしまい、記事の書き方や書く上での自分で決めてたルール(文字の大きさ、書く流れなど)も忘れてしまいました。前の記事を見直して、この記事も少しずつ訂正していこうかなと思います。またいつか更新するので読んでください。